足台を使ってクラシックギターを弾けるようになりたい人へ!【腰が痛いクラシックギタリスト必見!】

足台を使っていると、腰が、特に左側の腰が痛んできませんか?
それはあなただけではありません。多くのクラシックギタリストが同じ問題を抱えています!
現代には足台に代わるたくさんの便利なアイテムがありますから、それらを使用するのも良いアイデアです。
しかし、足台は伝統的に使われてきただけあって、ギターと身体の一体感があります。もしも腰が痛まなければ、足台を使いたいプレイヤーがほとんどではないでしょうか。

今回の記事では、足台を使いたいクラシックギタリスト向けに腰が痛まない方法を教えます!
手っ取り早く方法だけ知りたい人は、03.股関節を柔らかくする方法!から読んでください。

*なおYouTubeでも同様の内容を発信しています!

なぜ腰が痛むのか?

身体が痛むほとんどの原因は、がんばりすぎたり、無理をするからです。
(他にも内分泌系の問題や内臓疾患、遺伝的な特質など、さまざまあり得ますが、今回はそれらを例外として横に置いておきましょう。)

それでは「がんばりすぎる・無理する」をもっと具体的に言うとなんでしょう?
過程をすっ飛ばして結論から言うと、それは「特定の筋肉が緊張しすぎる」ということに尽きます。

つまり、左側の腰が痛むのは、「左側の腰についている筋肉がいつも緊張しすぎている」ということに他なりません。
となれば、緊張する原因を取り除いてやれば、筋肉が緩んで痛みがなくなります!

なぜ左腰の筋肉が緊張するのか?

この問いに答えるために、足台を使った姿勢をよく見てみましょう。
伝統的な足台を使う姿勢は以下のようなものですね。

フランシスコ・タレガ(Francisco de Asís Tárrega y Eixea, 1852年11月21日 – 1909年12月15日)

見ればすぐにわかりますが、足台を使うことによって左足を上げなければいけません。
この時に左の股関節が固いと、十分に左足が上がってこないので、股関節の代わりに腰を曲げることになります。正確に言うと、「左股関節を折りたたむ代わりに左腰を後傾」させてしまいます。
しかし同時に、ギターを弾くために背筋を伸ばそうとするので、結果、左腰が曲がろうとする力に対抗して、左腰を伸ばそうとして筋肉を緊張させてしまい、左腰が痛むんです!

ということは、左の股関節が柔らかくなれば、左腰は無理しなくてもよくなり、腰痛は消えることになります。

ようやく本題です!それでは股関節を柔らかくする方法を教えましょう!

股関節を柔らかくする方法!

方法は簡単です。
お姉さん座りをしながら、ギターを弾きましょう!

具体的な手順は

1.両ひざを右に倒して座る。その際、右足裏が左太ももに触れているように。(足同士が重ならないように。)
2.両ひざを左に倒して、反対の姿勢で座る。右に倒した時と比べて、どちらがやりやすいか感じる。
3.やりにくかった方の姿勢で、ギターを抱えて練習する。

です。参考図も載せておきますね。

座り方の参考イラスト

大体の場合、両ひざを右に倒す方がやりにくいと思います。
少し我慢して1週間ぐらいその姿勢でギターを練習してみてください。

1週間後、あなたは、足台を使ってギターを弾いても左の腰が痛まないことに驚かれるでしょう!
一度、股関節が柔らかくなってしまえば、再び固くなることはほとんどありません。一生、何時間でも足台を使い放題になりますよ!

注意点として、お姉さん座りがつらすぎる場合は、1日に30秒ずつぐらいからやっていって、少しずつ身体を慣らしていってください。
お姉さん座りは1分でもしんどくてできない、という人は、そもそも日常生活でも腰痛の問題を抱えている可能性が高いです。
どちらにしろお姉さん座りはできるようになった方がいい、ということですね。

足台を使えるようになると、やはりギターレストやギターリフトは使わなくなります。足台は単純に弾きやすく、準備もいらないので練習の効率が上がりますね。
ちなみに、なぜわたしがこういった知識を持っているかについては、別サイトで詳しく解説しています。気になる方はぜひチェックしてください。
参考サイト:カラダ♮-音楽家のためのフィジカルトレーニング
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